子ども手当てなあ・・

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110415-00000044-jij-pol

細川律夫厚生労働相は15日の閣議後記者会見で、つなぎ法成立により4月から半年間、延長が決まった子ども手当について「10月以降もつなぎ法の内容を前提に続けるべきだ」と述べた。中学生以下の子ども1人当たり月額1万3000円を支給する現行制度を原則として、制度の恒久化を目指す考えを示したものだ。
 一方、厚労相は10月以降の制度設計について「政府全体または各野党とも話をして決めていきたい」とも述べ、修正協議にも含みを残した。
 10月以降の子ども手当をめぐっては、公明党東日本大震災の復興財源に充てるため支給額を月1万円に引き下げ、所得制限も設ける対案を発表。民主党岡田克也幹事長が「基本的な考えは共通だ」と前向きに検討する姿勢を見せている。 

Yahooのコメント見てたら、「即刻廃止」「ありえない」「子どものために使う親は極一部」まあ散々な言われようです。

私は2人(4歳と2歳)の子持ちで、今月額26,000円を支給されています。この4月から3歳未満が20,000円に増額されて月33,000円になるという話だったので、すごいことだなと思います。
でも、日本にそんな余裕がないことを知っているし、借金して支給されても結局自分の子ども、孫の世代が返すんだったら意味が無いよなあと感じていました。
さすがに3歳未満への上積みは撤回、この震災を受けてさらにどうするかって話になっています。

児童手当に戻すか、子ども手当てのまま支給額を減らすか、というのが基本的な選択肢みたいです。

児童手当に戻す場合、支給額は一人当たり5,000円(3歳未満10,000円)で、支給は12歳までと大幅に規模が縮小される(元に戻るって事だけど)
また、所得制限が課される点も大きな違い。
子ども手当ての支給額を減らすという案は10,000円程度にして、15歳までの支給と所得制限無しを維持するってことですね。

個人的には児童手当も、子ども手当て減額もあまり好ましいとは思わない。こういうと誤解されそうだが、現行のままがいいといっているわけではないです。

というのはまず、子ども手当てについては所得制限がないところがやっぱり納得できない。子育て支援は必要だと思うのだけど、十分な所得がある方には支給する必要はないと思う。少子化対策としても、そういった世帯は、元々お金に困って躊躇しているわけでもあるまいし意味が無い。その点、児童手当はいいのだけど、0歳から12歳という支給年齢がおかしいと思う。
実際子育てをしてみて、子どもが小さい時ってお金かからないんですよね。まあ、人それぞれだとは思いますが、基本医療費だってかからないし、そんなにご飯を食べるわけでもない。どう考えたって一番お金がかかる時期に支給が終わるってのはどうも・・・。
個人的には10〜15歳ぐらいの5年間に集中的に支給すべきではないかと。16歳超えると働く子もいるし、高校進学はそもそも授業料無償化とかやってるわけだし、大学行かせたい親はそりゃ自分で頑張れって話で、無理なら、子ども自身が奨学金利用する手もあるわけですので。

今、月に26,000円も支給されたって子どもにそんなにお金使ってないと思います。意識していないので残りが貯金に回っているのか、生活費の一部になってるのか(まあ後者は子ども手当ての趣旨と外れるわけではないと思ってますが。)分かりませんが、まあ、おむつ代とか子どもの服(余裕が無いのでフリマでしか買わない)とか、幼稚園の費用とかそのあたりに実質的に充当させてもらっていることになるのでしょうか。
この時期に習い事させたりとか、ブランド物の服着せたいとか、お金のかかることをされる方もいるでしょうけども、それは別に国が支援すべきこととは違うと思うんですよね。自分のお金でやれる範囲でやればいいことであって。そういう意味ではまあ、最低限月5,000円ぐらいのミルク代、おむつ代的な支給はいいと思いますが、やっぱり必要性でいえば、もっと大きい子を育てられてる世帯に支給すべきじゃないでしょうか?

最後に、子ども手当ての財源捻出のため子どもの扶養控除が廃止されてます。その点では増税になっています。差し引きではプラスになっていますが、児童手当に戻すなら、この辺の控除も見直して全体として「子ども手当て導入前」に戻してもらいたいです。

今回の震災に関する復興費用が必要なのは理解できますが、その財源として子ども手当てを廃止しつつ、控除も廃止したままでは子育て世帯に対する大幅増税になりますので、そこは別に「復興税」なり何なり国民全体で負担することを検討してもらったうえで、子ども手当てで増えた支給分については廃止し、復興費用に回して頂いたら、と思います。