ピロウズの記録1『Please Mr. Lostman』編

Please Mr.Lostman

Please Mr.Lostman

このCDを聴くことになったきっかけは前も書いた気がするけどレンタル屋さんでオススメをしていたから。そのレンタル屋さんていうのは、TUTAYAとかそういう大きなチェーン店ではなく、学生街に佇む小規模なレンタル屋だった。(確かビデオもあったような)その名をスカイポートと言う。(どうでもいい)

確かその当時僕はAIR(車谷さん)にはまっていて、こういうかっこいい曲は他にないのか!と思っていろいろと物色していた時期。今思えば結構音楽というものにはまっていた時期もあった。(今は全然・・ピロウズだけ聴いて満足している)

というわけで、スカイポートさんオススメのピロウズのCDを借りて帰ったわけですが、聴いてみて最初はピンと来なかったような気がする。最初は「彼女は今日,」がすごく印象に残ったかな。「これ売れそうだな」と思ったんです。

いわゆる「いい曲」という感じがして、この線で行ったら売れるんじゃないか・・と思ったんです。

ただ、何回もアルバムを聴いていくうちに、この「いい曲路線」(と私が勝手に解釈)ていうのは、ピロウズのほんの一面であり、というか側面であり、他の『これぞピロウズ』という曲がじわじわときた。

それが「TRIP DANCER」であり、「Swanky Street」であり、「ストレンジカメレオン」だった。

あきらかにヒットチャートを賑わすような曲ではないと感じた。(「彼女は今日,」にはその可能性を感じたが)
でも理屈ぬきにガンガンときた。詩のアツさにしびれた。ピロウズの音楽にはまっていった。

このアルバムを作った当時のピロウズさわおさんが、どういう時期だったのか、そういったことは結構最近になるまで知らなかった。それを知るとまた違った感慨があるのだけど、それを抜きにしてもピロウズはアツかった。

当時ホームページを持っていて、そこに遊びに来てくれる人にも勧めていた。AIRは人を選ぶのがわかっていたので、ピロウズを推した。このCDを聴いてくれた人がいて、僕はきっと「彼女は今日,」が良かったと言うのじゃないかと思っていた。

そしたらなんと、僕自身もあまりマークしていなかった「ICE PICK」が一番良かったと言う。改めて聴いてみて「ICE PICK」のよさに気づいた。去年のライブで聴けたときには本当に鳥肌物だった。

このCDで9割方ピロウズの虜になった。このCDを買おうかと思ったが、お金に余裕は無く、さらにもうすぐ新しいアルバムが出るとの情報があり、とりあえずそれを待つことにした。このCDはテープに落とし、スカイポートさんに返却した。

(その後、結局我慢できずこのレンタル屋さんで売りに出たレンタル用のCDを買った^^;)

CDのケースを開けてみたら当時のツアースケジュールが。

the pillows Please Mr. Lostman Tour (1997)
3.21(fri)   仙台 MA・CA・NA
3.24(mon)  札幌 PENNY LANE 24
4.2 (wed)  名古屋 CLUB QUATTRO
4.5 (sat)   福岡 DRUM Be-1
4.7 (mon)  大阪 W'OHOL
4.11(fri)   渋谷 CLUB QUATTRO

追加公演があったかもしれませんが、少ない。主要都市のみ6箇所。岡山には来てない。