いまさらながらドラマ『SPEC』を観た

録画しておいたものを観ました。
視聴率は芳しくなかったようですが、面白いと言われているみたいでしたので。
感想としては面白いドラマでした。ただ、最初の3話位は何故か観ていると眠くなり、我が家では「催眠SPEC」と呼ばれていました。
正直、3話目で引込まれるものが無かったら、それ以降は観るのやめよう、と思ってもいたのですが、結局そのあたりから加速度的に引込まれ、最後はすごい勢いで観てしまいました。

色々と複雑な話で、集中力が必要なドラマです。特に最終回の終わり方には色々ネット上でも議論がありますね。

〜以下、完全なネタバレ〜


見終わってすぐの自分の解釈としては、当麻(トウマ)が命の危機に瀕して『時を止める(正確には違うけどこれで行きます)SPEC』を発動!見事に地居の弾丸を跳ね返して勝利!一(ニノマエ)ときょうだいですし、おなじSPECが発動するってのも自然かなと。

ただ、色々と考えてみるとちょっと考えが変わった。一番の鍵は、最後に餃子の屋台から消えた「津田」。津田自体はパブリックドメインで、アレが誰かというのは大した意味が無い(同じ姿格好の津田がいくらでも作られ、引き継がれていく存在だから)。だけど、あの津田は最後屋台から一瞬で消えましたよね?『瞬間移動のSPEC』ということかもしれませんが、これまでの描写から、あれは『時間を止めるSPEC』を使ったってことだと理解しました。そうなると、唯一(トウマが発動した前提でなければ)『時間を止めるSPEC』を持つニノマエこそが、あの津田の正体だということになります。もちろん『時間を止めるSPEC』を持つものが他にもいる前提にすると、どんな可能性も出てくるので、もう何も言及できません。
最後の津田がニノマエではという憶測を支えているものに、他に二つの事実があります。まず、ニノマエが死ぬ(という描写があった)直前に、(牢獄のようなところにあるベッドで地居と対峙してましたね確か)彼は指を鳴らそうとする仕草をしました。鳴らすところまではドラマでは見えませんが、今思えばあそこで鳴らしたのでは?鳴らしたとすれば、十分な時間を得て彼は怪我を直せた可能性があります。

(確認したところ指を鳴らす仕草のあたりで画面が一度途切れてます。指を鳴らして『時を止めた』と思われます。)

つまりニノマエは死んでいなかったということです。また、最後に係長がニノマエの遺体を前にして、ビックリするという描写もあります。普通に考えると目の前から消えた、ということではないかと思います。やはりニノマエは生きていたのでは?と思わせる描写です。あと私自身気づきませんでしたが、最終回のエンドロールで、トウマが持っている紙に、死者と生存者が赤色と黒色で書き分けられているが、ニノマエの名前は赤黒点滅だったとのこと。この点からもニノマエが生きている可能性を前提に推理していいのではないかと思います。

(これも確認したところ、確かに点滅していた。しかもトウマがその紙を落とす最後のときには黒色だった)

ただ、ニノマエが津田に姿を変える動機は今のところ?です。
というか、公安、零課、アグレッサー、SPECホルダーの組織、いろんな組織の関係性がいまいちよく分かってなくて・・
基本的には、津田率いる零課とSPECホルダーたちの組織との戦いという構図だったと思うんですけど。

零課のリーダーである津田に、いくらパブリックドメインとはいえ、誰でも勝手になれるわけではないのは当然で、ニノマエが津田になるというのは無理があるよなあ・・・。もっと深い真相があるのかもしれませんがやっぱり違うのかなあ。

色々書いて今さら思い出したけど、瀬文(最初に言い出したのは地居か)が最後のところで「ニノマエ・・じゃない?!」見たいな思わせぶりな台詞を言ってたんだっけなあ、これでやっぱりニノマエでしたってのも、なんかアレな気がするから、やっぱりトウマ発動説か。
でも、トウマはあの動体視力+推理力が十分SPECな気がするけど。


最後にトウマは映画化なんて絶対しない、と言ってましたけど続編希望ですね。