ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

ページが多く、読むのが遅い私は大変時間がかかった。

映画のCMをテレビで見ていて、図書館で偶然発見して借りた。
映画化されるくらいだからある程度の品質は保っているはず、という不純な動機。


感想としては面白い小説といえる。


仮想の日本が舞台だが、多かれ少なかれこういった側面というのは存在するのだろうと思う。
実際に世界を見渡せば、珍しいことでもないのかもしれない。


見えない巨大な敵からひたすら逃げる。途中あきらめそうになりながらも、逃げる。
「あの日に帰る道は無い」と感じながらも、肝心な時に自分を助けたのは、あの日の経験、あの日交わした会話だった。


過去と現在をうまくリンクさせる構成力など、非常に凝っているし、私なんかが言うのもどうかと思うが、上手いと思う。


この本は2度読むべきだと思った。だが、自分は時間が無くて2度目が読めなかった。
いつか再読したい1冊です。