転職

■2007/2/22 追記 以下の文章を書いたときは、いわゆる新卒のような若者から30歳ぐらいまでの人を想定していましたが、シングルマザーの方のような子供を抱えてどうしてもフルタイムで働けない方等を考えると、そのようなパートタイマー等の方の待遇が著しく悪いことは望ましくないと思うようになりました。とりあえず、以下の文章は、特に社会的制約もなく、職場の待遇が悪いと不満を持ち、かつ転職活動をしようと思えば可能である人について、というように範囲を限定したいと思います。

以下、本文

私が大学を卒業して就職活動をした2000年は、いわゆる就職氷河期でしたが、大学の学部の同期で仲良くしていた友達は皆、銀行、食品会社、IT、ゼネコンと規模の大きい小さいはあってもそれなりの会社に正社員として就職しました。なかには海外へ放浪しに行った人もいましたが、その人も1年後ぐらいに帰ってきてすぐ仕事につきました。

そして昨年11月に私が仕事を変えることになり、仲のいい大学の学部仲間7人のうち6人が最初に就職した会社と違う会社で働いていることになりました。転職したのです。

とまあ、7人のうち6人は7年の間に二回就職しているわけです。
今日、爆笑問題の番組で「派遣の待遇」の問題について討論していましたが、誰でも簡単に就きたい職業に就けるわけがありません。派遣の仕事をしていて待遇の問題を訴える人は、

①自発的に派遣を選んだわけではない
②正社員として雇用されようと努力している
③それでも社会的な問題で正社員になれない。

上記の条件を満たしている方だと思います。
①は当然で、例えば「派遣が気楽だから」等の理由で積極的に自分の選択で派遣で働いているなら待遇が悪くても文句は言えないはずです。②も当然ですが、就職(転職)活動がめんどくさいからしてないけど現状には不満というのでは説得力ゼロです。(自分が本当につらい就職活動を経験していますから。)③その上で、能力もやる気もあって努力もしているのに派遣でしか働けない人(どうしてそうなるのか私の知識ではわかりませんが)が世の中に対して問題を訴えているはずです。

前述の番組に出ていた派遣社員の方の中には、現状の不満を訴える反面、
「そこから抜け出す努力はしたのか(ようは転職活動)」との問いに
「なかなか違う環境で(1から)というのは考えづらい」
という趣旨の発言をしてました。

理解できません。誰かが現状を変えてくれるはずがありません。自分が変えていくしかないのです。もちろん今流れているものをせき止めて違う流れにのったり、流れに逆らって逆流するのは大変です。誰だってです。流れに乗ってるのが楽だから乗り続けているが、現状には不満だというのでは、いやな状況を人のせいにしているだけでは?

前も書きましたが、すべて自分の責任で物事が決まるわけではなく、周りの環境などで自分の置かれている状況が左右されてしまうことはあります。でも、それを「周りが悪い」と人のせいにしたらそれで終わりです。人が悪いなら自分はどうしようもありませんから。そうではなくて「自分で何ができるか」を考えて、それを精一杯がんばることが必要じゃないでしょうか。番組には「正社員になるため就職活動をがんばっているが報われていない」という派遣社員の方もいました。何もせずに文句を言っている人は一生そのままでしょう。がんばってる人にしたって、「いずれ正社員になれるでしょう」なんてことは思いませんが、少なくとも自分の人生を自分で変えようと動いていることに意義があると思います。

派遣の待遇が改善されるまで(誰かがしてくれるまで)待つのもいいでしょう。それでも世の中に正社員の労働需要は少なからずあるのですから待ってる必要は無いと思うのですが。