耳を両手で塞いで、わぁーっ!!と叫びながら走り抜けようとしてんだ

大相撲の八百長問題に対する相撲協会の対応。

みんな、薄々は八百長がある(そして、これまでも連綿と続いてきていた)とは思いながら、見てきた面があった。それでも決定的な証拠があるわけでもなく、取り上げた雑誌は民事訴訟で敗訴。(もちろん取材が十分でなかったという判断で、「八百長がなかった」と裁判所が認定したわけではない。)

そんななかで、決定的証拠。認める関係者。もう八百長は一切無いという主張はできなくなった。そして過去の疑惑も一気に信憑性を帯びることになる。しかし。

相撲協会理事長は、八百長はこの瞬間発生した不祥事で、過去には一切無かった、という趣旨の発言。今、八百長が現実のものと認定されたのに、改めて調査もせず、過去にはなかったと強調するあたり、やっぱり蒸し返されたく無い過去があるんだなと思うしかない。裁判で勝った結果を捻じ曲げて、「だから無いと判断した」っていくらなんでも・・。

ほとんどの人の理解は「ああ、あるあるとは思ってたけどやっぱりあったのね・・もちろん、今出てきた話じゃなくて歴史的に行われてたんだろうね。」というものだと思う。

その空気を一切振り切って、両手で耳を塞いで、「わあーわーーあーー聞こえない聞こえない、過去には無かったよ、証拠ないだろ、わああーー」てな感じで乗り切ろうとしている感がすごい。

表向きは、
八百長は非常に遺憾で残念で天地がひっくり返るで申し訳ない』
だけど、心の中は、
『なにやってんだよちゃんと証拠隠滅しとけよこの何でうまくやらないんだよ昔は以心伝心だよメールてふざけんな頼むからこれ以上広がるななんとか4人で鎮火しろ』

なんじゃないの?と思えてならない。

あ、最後に。それでも相撲協会公益法人認定取り消しなんてまずないと思う。今度の法人制度改革でもなんだかんだでちゃーんと公益財団法人の認可受けるでしょう。既得権益ってそんな簡単に剥がれないって思うんだよなあ。