短答式試験!

昨日は短答式本試験でした。名古屋会場で受けてきましたが、受験番号から推察するに名古屋で350人程度だったようです。この分だと全国でも5000人程度でしょうか。

さて、試験のほうですが、午前の行政法規で凍りつきました。(私自身は)見たことも無い(と思う)肢が続出しており、自分の知識でとりあえず自信を持ってマークできたのは18問程度でした。あとは知識を応用して、なんとか解けてそうなもの、微妙だな〜というのが10問ほどありましたが、勘の領域で解いたものもかなりありました。私自身は過去問ばかり勉強していたわけではなく、それ以外の論点も幅を広げて勉強してきたつもりでした。それでも今回の試験は難しかった・・と思いました。

行政法規が終わった時点で、ちゃんとわかった問題が18問(半分以下)で、まあ普通に考えても、この18問のなかでもいくつかミスをしているはずなわけです。(答練、模試の経験から) ですから、本気で5割を超えているかを心配するような状況でした。(科目別にアシキリがあると明示されており、4割ではアシキリの意味が無いので5割だろうと思われる。)

LEC(他の予備校もそうだと思いますが)では、行政法規は今年もさらに難化するだろう、との予測を立てていました。ただ、難化するといった場合に2種類のパターンがあり、
①個数問題などを多くして知識の精度を試す。
②過去に出題されていない論点を出す。
が考えられるとしていました。であるから、肢別の問題集などで知識の精度を上げておくことで、①のパターンには対応できるとしていました。
たしかにそうだと思うのですが、今年の試験では、個数問題や形式的に凝った問題はむしろ減っていました。パターンとしては②で来たなという印象です。(ただし、そもそもネット上などを見ても、行政法規が難しかったという意見を見ることが無いので、私のただの勉強不足かもしれません。)

まあ、個人的には行政法規に関しては過去問だけで7割は難しい試験だと思いました。(過去問だけ、といっても33の法律があり、かなりのボリュームです。過去問以外も完璧にしようなんて思ったら無理な話です。)

さて、行政法規がなんとかアシキリラインと思われる5割を超えていることを祈りつつ、行政法規が50点であることを想定し、鑑定理論は90点以上を目指す必要がありました。かなり気合をいれて臨んだのですが、問題を解いていくにつれて「なにこれ?」と思いました。めっちゃ簡単なんです。
以前、TACの模試の解説で講師の方は「本試験はTACの試験より簡単になる」といっていました。ぶっちゃけるとTACの理論で87.5点を取っていたので、「それはいくらなんでもありえない」と個人的には思いました。(過去の日記にもそのように書きました)「そんなことしたら全員7割越えでしょうよ」と。
そしたら、TACの模試より簡単だったかはわかりませんが、そう変わらないレベルなんですよね。これじゃ受験生に差はつかないでしょう。私自身は終わった時点では9割堅い、と思っていました。

結局早稲田セミナーがネットで開示した解答速報の結果によれば、
行政法規:75点
鑑定理論:85点
でした。8割取れていたみたいなので、まずは一安心です。理論は9割を切ってしまいましたが、早稲田の解答に疑問がある部分もあります。細かい解説は載ってないので今後TACやLECの解答ともつき合わせてみたいと思います。行政法規は意外と、といいますか自信が無かった問題があたっており何とか目標の7割を取れていました。

まずは行政法規70点、鑑定理論80点の目標はクリアできました。

○追記--
先ほどTACの解答速報で採点したところ
行政法規:75点
鑑定理論:90点
となりました。鑑定理論は予想していた9割に届きました。私個人としてはTACの考え方と似ていたようです。また、行政法規は得点こそ変わっていませんが、早稲田とは答えが違う問題が数問ありました。
○--

私自身は難しかった行政法規ですが、そういう意見は少なそうです。そうすると、鑑定理論がこのレベルであれば、鑑定理論の貯金で7割を越えた方がかなりいると推察されます。国土交通省にあまり絞る意図が無かったのか、それとも概ね7割というあいまいなライン設定を利用して、1段、2段ラインを上げるつもりでしょうか。

そのあたりはわかりませんが、まずはよかったというのが正直なところです。多分、早稲田の解答が動いても5点程度のことだと思いますし、ラインが急に10点もあがるというのはありえないので、短答は突破したと思います。

私のくだらない質問に答えて頂いた皆様や、励ましのお言葉を頂いた皆様に感謝します。そしてまた、合格しているかはわかりませんが、今日から論文試験に向けてとりあえずスタートを切ろうと思います。今後もよろしくお願いします。


●LECに総評がありました。

・鑑定理論
今年は新制度になってからはじめての試験ということで,受験生もどのような問題が出るか不安であったと思うが,蓋を開けてみると,オーソドックスな問題が多く,LECの基本テキストをしっかり勉強していれば,十分合格圏に届くレベルであったと思われる。
しかも,内容だけでなく,出題形式においてもLECの講座使用問題集や模擬試験と似たものも多くみられたため,しっかり試験対策をしてきた受験生にとっては,高得点が可能ではなかろうか。
ただ,個数問題では,単純正誤問題と異なり,全ての選択肢が正しく答えられないと正解を導くことはできない。また,計算機の持ち込みもなく,計算問題が多くみられたのは,暗算が得意でない受験生にとっては時間のロスであったと思われ,この点が合否の分かれ目となるかもしれない。


行政法
新試験制度初年度であるが,不動産の鑑定評価に関する法律および地価公示法に個数問題が出題された以外は,法令の出題順等を含めて形式面での変更はほとんどなかった。
内容面では,過去問の知識を中心とした得点しやすい問題(問題5・6・7・11・12・19・20・25・35・36・37・38等)と,得点しにくい問題がはっきりとしていた。得点しにくい問題の中には,明らかに難問の部類に属する問題(問題17・24・29・30・39等)と,最後の選択肢2つで迷う問題(問題3・8・13・22・23・26・31・32・34等)があった。
以上より全体的にみると難易度の高い問題が多かったといえる。ただ,LECのテキスト・答練等を通して過去問の知識を中心に学習された方は合格ラインに達することが出来たのではないだろうか。

確かに鑑定理論の問題はLECの答練や模試で予想していたような形式が多かったと思います。(とくにそれがアドバンテージとも思いませんでしたが。)また、行政法規は「難易度の高い問題が多かったといえる」そうで、少し安心しました。しかしLECの解答速報は22日の20:00ですか・・遅すぎる。